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ドイツってどんな国?

ドイツってどんな国?
フォルクスワーゲンの生まれ故郷、ドイツ。
EUを支える静かな経済大国とは、意外な先進性を持ち合わせていた。
ドイツがいったいどんな国なのか、まずは簡単におさらい。
争いから生まれた都市の多様性
現在のドイツの領土は、日本でいう石器時代の辺りから、主にゲルマン民族が居住していたエリアだ。地続きであるヨーロッパ地域の場所柄、近隣にはさまざまな民族が点在していて、常に争いは絶えなかった。1871年に君主国や自由都市の集合体であったのが統一され、ドイツという国家が誕生。それでも、オーストリア、オランダ、フランスなど9カ国に接しているため隣国との争いは多く、第二次世界大戦では国が東西に分断されていたことは有名だ。 こうして離れて、争って、まとまって、という波乱万丈な道のりが、国の多様性を形成してきた。豊かな自然で覆われた国土の中に、個性的で存在感の強い都市が多数あるのは、ドイツがなるべくしてなった形なのだ。
  • 01

    Berlin
    人口350万人を超えるドイツの首都。EUの中でもロンドンに次いで2番目に多い。現在はアートや文化が注目されている。
  • 02

    Köln
    ライン川沿岸に位置する。ドイツ最大の建築物・ケルン大聖堂がそびえ、30以上の博物館と100以上の美術館を擁する。
  • 03

    München
    隠れた首都とも言われる都市ミュンヘン。人口が多い都会にもかかわらず温かい市民性から「100万人の村」との愛称も。
  • 04

    Hamburg
    ベルリンに次ぐ第二の都市。水の都と呼ばれ、中世から水上貿易で栄えた。現在も運河が多く残り、湊めぐりや遊覧船などが人気。
  • 05

    Wolfsburg
    フォルクスワーゲンの工場・本社所在地。自動車産業の計画都市として栄えた。ドイツ語で「狼の城」「狼の堡」の意味を持つ。
  • 06

    Harz
    旧東西ドイツを隔てた丘陵地帯。中世には魔女の住む山と呼ばれ、のちにゲーテやハイネが旅して創作につなげている。
  • 07

    Rhein
    ドイツ人が古くから大切にしている川。美しい歌声で船乗りを惑わせて船を沈ませたというローレライの伝説は有名。
  • 08

    Frankfurt Am Main
    国内最大の空港を持ち、国際金融や工業・産業の中心地として栄えている。地理的には国の真ん中あたりに位置する。
  • 09

    Donau
    ドイツを含む10カ国を通って黒海へと流れ込む、欧州を代表する河川。ミュンヘン付近では屈指の美しい街並みが見られる。
  • 10

    Ostsee
    ドイツ語で「東海」の意。欧州各国に面する内海のため、貿易船に多く利用されて海上交通網として発展した。

ドイツを知るための6つのキーワード

  • ECONOMY  

    EUの中で最も安定した経済力
    2009年のギリシャ財政赤字の粉飾発覚に端を発し、スペインなど各国に飛び火した「ユーロ経済危機」。それによって引き起されたユーロ安が、輸出大国ドイツには好影響となり、財政赤字が少なくEUで最も安定した状況を保っている。今後EU予算拠出国第2位のイギリスが離脱することによる影響がどう出てくるかが懸念点。

    EUの中で最も安定した経済力

  •  GOVERNANCE  

    自立した都市を育む地方分権
    ドイツは16の州から成り立つ連邦共和国。各州が独自の法体系や行政権を持ち、司法権も州の権限が強い。都市の規模も首都・ベルリンを除けば、全国に50〜60万人の都市が分散されている。企業も日本の東京のように一カ所に密集しない。そのため、各業界で定期的に「メッセ」と呼ばれる展示会を開催し、情報交換を行っている。

    自立した都市を育む地方分権

  • TRADE  

    世界有数の貿易大国
    1999年のユーロ導入以後急速に貿易黒字は膨らみ、2016年は貿易黒字が2700億5000万ドル(約30兆円)と過去最高を記録。実際に店頭で販売される物よりも、工作機械や特殊なネジなど、ニッチ市場で世界最大にシェアを占めているのが理由だ。人口減少や高齢化問題に直面する今後、どのように解決していくかがカギとなる。

    世界有数の貿易大国

  •  SOCIETY  

    世界が注目する充実した社会保障
    ドイツは世界に先駆けて社会保障を確立した国。19世紀、鉄血宰相と呼ばれた首相ビスマルクが、社会主義者に弾圧を行う一方で社会福祉を充実させて世界初の社会保障の制度をつくった。その後も社会保障の法整備を重ね、今日でも手厚い社会保障は健在。高齢者や失業者など社会の弱者にもしっかり手を差し伸べている。

    世界が注目する充実した社会保障

  • ENVIRONMENT  

    環境に優しいエコ国家
    エコ大国としても知られるドイツは、リサイクル率は世界で一番高い。飲み物を買う際はペットボトルや瓶の利用料金がデポジットとして上積みされていて、使い終えてからリサイクルをするとデポジットが返却されるシステムだから、手間はかかるが、リサイクルするのが当然の世の中。もちろん、スーパーではビニール袋も有料だ。

    環境に優しいエコ国家

  •  LABOR  

    短い労働時間と高い生産性
    勤勉なイメージがあるドイツ人だが、実は労働時間がOECD(経済協力開発機構)加盟35カ国の中で最も短い。それは、労働に関しての法律が厳しく、10時間以上の労働禁止、始業までは11時間以上空けることなどが義務付けられているのが大きな理由の一つだ。それにもかかわらず、生産性は34カ国中12位(日本は21位)と高い。

    短い労働時間と高い生産性